2007/02/18(日) 08:23:51 [経済・産業]
サッポロホールディングスに経営統合を提案しているアサヒビールは、米投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが保有するサッポロ株のすべてを取得する方向で検討に入った。関係者が17日、明らかにした。連日のように大企業同士の統合問題がニュースになっている。松坂屋と大丸もしかり。日本経済は人口減から縮小傾向が明確であり将来の生き残りを賭けた経営課題なのだ。
アサヒはサッポロの筆頭株主になった後、清涼飲料部門などの事業統合を段階的に進めていく。サッポロが自主独立経営を志向していることから、徐々に関係強化を図る。
検討されている案では、まずアサヒはスティールに対し、保有する18・64%のサッポロ株を相対で譲渡するよう求める。スティールは15日、サッポロ株を66・6%まで買い増す買収提案をしたが、狙いは保有するサッポロ株の株価つり上げにあるという見方が強い。アサヒが高い買い取り価格を示せば、スティールは売却に応じる可能性がある。
20%未満のサッポロ株を取得しても、サッポロの買収防衛策の対象にはならず、アサヒは独占禁止法上の制約も受けずにすむ。サッポロはスティールの経営への関与から逃れられ、アサヒはサッポロの大株主として、その後の関係強化を進めやすくなる。
資本提携後はまず清涼飲料事業を行うアサヒ飲料とサッポロ飲料の統合が検討される見通し。アサヒ飲料の売上高は2315億円(2006年12月期)、サッポロ飲料の売上高は640億円(05年12月期)で、コカ・コーラグループ、サントリーなどに比べて規模が小さい。統合すればキリンビールの飲料子会社、キリンビバレッジに迫る規模の清涼飲料会社ができる。
(2007年2月18日3時7分 読売新聞)